【早稲田⇒東大】仮面浪人体験記

一浪東大0.6点差落ちが、早稲田理工で仮面浪人し、ドイツ語を使って東大理一に受かったお話

Episode 1: 現役時代

都内の某中高一貫校に通っていました。

高1まで

特に厳しい部活でもなかったのですが、大して勉強するわけでもなく、定期試験が来たら夜更かしして乗り切るといった感じでした。

高1の終わり頃から周りが塾に行き始めたので、つられて私も駿台に通い始めました。簡単な入塾テストを受けてスーパーαの認定をもらい、お茶の水1号館で数学と英語の授業を取りました。正直よく覚えてません。

第3回高1全国模試の偏差値は

英語 60.5
数学 57.6
国語 55.9
総合 60.0(理一:

と、合格ラインからは程遠い学力でした。

 

高2

数学は引き続き駿台お茶の水3号館の雲K先生の授業を取りました。また、英語でGNOBLEという塾に通い始めました。

正直大して勉強してなかったです。塾以外では、学校の実力テストや塾の模試にあわせて、数学青チャートをやったり、漢文の句形を覚えたりした程度だと思います。しかしどれも身につくほどやってはいなかったと思います。言ってしまえば、まだ「受験生」になれていませんでした。私の怠惰な性格に起因する、このスタートダッシュの遅れが最後まで影響した気がします。

 

高2の成績ですが

6月駿台 第1回高2全国模試

英語 52.6

数学 65.6

国語 53.7

総合 59.8

 

2月駿台 高2東大レベル模試

英語 63.1

数学 58.3

国語 49.0

総合 59.4

 

と言った感じです。

数学・国語はやや↓、英語はグノのおかげで一気に上がり、全体としては偏差値60程度で変わらずでした。

当時はあまり危機感がなかったですが、今から見ると英語は人並みになった、数学国語はダメダメ、理科は全く手付かず、ですでに赤信号でした。

 

 

高3 1学期

高3に入ると、周りもいよいよ受験生モードになります。

しかし、これから何度も書くと思いますが、私には1日10時間とか勉強するのは無理でした。結局最後まで平均1日6~7時間だったと思います。

そんなの甘えだろと思われるかもしれないですが、無理なんです。たとえある日12時間勉強したとしても、翌日は疲れきって全く頭が働かなくなってしまいます。

というわけで、勉強が遅れているなとは自覚しつつも、ゆっくりと進んでいきます。

塾は高2と変わらず、駿台で雲K先生の数学、グノで英語を取っていました。

 

夏の東大模試は

第1回東大実戦

英語 71

数学 29

国語 21

物理 23

化学 8

総合152 (E

 

第1回東大オープン

英語 60

数学 49

国語 18

物理 22

化学 20

総合 169 (Dの上半分)

 

駿台の数学相性悪すぎでした。

にしても、英語以外オワッテマスネ…

 

高3 2学期

実はあまり2学期の記憶がありません。たぶんそんなに勉強できてなかったと思います。

秋にかけて、2次対策がぜんぜん終わっていないのに、センターの対策もしなければならない時期が来てしまい、焦りで精神的に不安定でした。

そして秋の東大模試ですが、今でも一番印象に残っているほど悲惨な出来でした。

第2回東大実戦

英語 52

数学 13

国語 22

物理 20

化学 16

総合 123 ( E )

 

第2回東大オープン

英語 47

数学 61

国語 33

物理 20

化学 22

総合 183 (D)

 

こんなんでもまあ最終的には東大受かるんだから、人生わからないものですね(悟)。

 

高3 センター試験まで

冬休みに入ると、100%センター対策になり、地理は黄色本周回、他はひたすら過去問をやりました。

苦手なセンター国語はとにかく時間計って演習しましたが、なかなか向上しません。というより、結局2浪目になっても苦手なのは変わらず、ずっとつきまといました。人生でもう2度と受けたくない試験を問われたら、センター国語と即答するレベルです()

 

センター1週間前に友人とセンターの会場の下見に行きました。

なぜかその日の記憶がとても強く残っています。

というのも、会場が東大駒場キャンパスだったからです。昼下がりの午後、一番奥の座禅の部室を見たり、東大入学後スポ身で使うことになるグラウンドにちょっと入ってみたり。とても静かで落ち着いた雰囲気だったのを覚えています。

 

現役は駒場キャンパス1号館の2階で受験しました。今でも授業でその教室の側を通ると、とても感慨深くなります。

結果ですが、元々勉強が追いついていない上に、センター対策も11月の終わりから始めたほどなので、当然良い成績も取れるはずもなく、752/900でした。

 

出願はこのセンターの結果にも関わらず、理1に出しました。バンザイシステム君はもちろん腕組み。うちの高校は浪人に割と寛容なのもあり、半ば浪人してもいいやくらいの気持ちだったかもしれません。私立は試験慣れの意味で早稲田理工にだけ出しました。

 

淡々と過去問をこなし、入試1週間前ごろ本郷キャンパスに下見に行き、当日を迎えます。

 

現役 東大二次試験

1日目

(なぜか、ですます調消えます)

そこまでの緊張はなかった。『東京大学を受ける自分』に陶酔していた気がする。家から本郷キャンパス1時間半ほどかかるので、6時半ごろ家を出る。新宿のコンビニでおにぎりを買う。中央線でお茶の水へ向かい、駿台やグノーブルを視界にいれ、パワーをもらった気になる。そして地下鉄に乗り換え根津へ。

正門の人ごみを避けるために、根津駅からキャンパスに向かい、弥生門から入構。

国語は可もなく不可もなくといったところで、35前後と予想。

昼休みは荷物を持って不忍池へ向かい、ベンチで友人と次の数学の話をしながら昼食。「もし数学30点切ったら、明日来ないわーw」などと言った覚えがある。

数学開始直前、外を散歩しすぎたせいか、花粉症で鼻水が止まらなくなる。やばい、と思って試験開始を待っていたが、試験が始まってみると、知らぬ間に鼻水は止まっていた。結局ティッシュは使わなかった。人間ってすごいね。

肝心の出来は、まずまず。試験直後は3完1半70点と予想し、終了後も少し興奮気味だった。明日は鉛筆、明日は鉛筆、と唱えながら帰宅した。

しかし、私は心が弱い人間なので、見てしまった。ツイッターを。答えの図が違う。そして、整数の論証も勘違いがあったことに気づく。

この時点で1完3半。さすがに今気にしてもしょうがないと、理科・英語の最終チェックをして、早々に寝た。

 

2日目

雨が降っていたが、前日と同じルートで着席。

勝負の理科。解答用紙の切り取りを正しく行い、有機からとりかかる。

圧倒的難化。

化学大門2をさらっと埋め、焦りながら物理へ。

この時の精神状態は、なんと形容したらいいのかよくわからない。ふわふわしていた。

解き始めるが、答えが全然しっくりこない。大問の中盤で詰まってしまう。それを3回繰り返す。もうわけがわからない。パニック。

物理に90分かけるつもりが、60分程度で詰んでしまったので、仕方なく化学大問1へ。

そこまで難しくはなく、着々と計算していき、試験終了。

この時点でほぼほぼ不合格を悟った。

この日は冷たい雨だったので、友人と法文1号館の吹き抜け?あたりで軽く話し、教室へ戻った。

英語で80点以上が必要とわかっていたので、気合を入れて望んだ。

大幅難化。リスニングが非常に難しく、選択肢も増え、ほぼあてずっぽう。要約も長文も長いしめちゃくちゃ難しい。パラ整の途中で試験終了。

友人と合流し、神保町へ移動してラーメンを食べる。この時点の頭の中の事故採点は290点ほど。落ちたな、と思いながらラーメンを食べていた。

 

帰宅して、早稲田理工の合否を見ると、合格。

その日のうちに自己採点を済ませ、不合格を改めて確信して、長い1日が終わった。

 

合格発表まで

後期は出願していなかったので、何日か遊びつつ、駿台河合塾から資料を取り寄せ、どっちがいいか検討する。合格発表前だというのに、河合塾に不明な点を電話で問い合わせた記憶がある。

 

そして3月10日11時50分ごろ、スマホで自分の番号がないことを確認した。そこまでのショックはなかった。

 

開示結果は

国語 38

英語 62

数学 48

物理 19 

化学 31

計  289.9111 (-33.0445)

と、数学・物理が致命傷となった。