【早稲田⇒東大】仮面浪人体験記

一浪東大0.6点差落ちが、早稲田理工で仮面浪人し、ドイツ語を使って東大理一に受かったお話

Episode 10: 仮面浪人 合格発表 ~ドイツ語差し替えの成果~

合格発表までの長い長い2週間

これまで大学と受験の二足の草鞋だったのが、突然どちらもなくなり、あまりにも暇すぎて逆に精神的にかなり不安定になった。3/10までの約2週間、非常に長く、辛かった。仮面特有の事務手続きについても、合格発表までは特にやることはない。

 

3年間の受験勉強で最も向上したスキルとして、自己採点の精度がある。二次試験当日夜の時点でちゃっかりと1回目の自己採を済ませており、この時点で開示点と3点の誤差という精度だった。その後、来る日も来る日も、各予備校の解答速報のホームページを巡り、部分点の精度を極限まで上げ、採点をし続けた。ついには、夢の中で古文の採点をし始めた()。

東大OPを受けた以外全く関わりがなかったにもかかわらず、何故か河合塾さんから再現答案作成の依頼が来たので、自己採点のついでに再現答案を作った。作成途中に、一瞬自分の解答が間違ってると勘違いして急な腹痛に襲われ、やっぱ合ってると分かった途端に治るなど、謝礼数千円のために魂を削りまくった。

 

3/3 早稲田 成績発表

正直どうでもよかったが、GPA(max:4)は以下の通り。

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早稲田 成績

秋学期だけ:3.68 1年通算:3.43

と、他の人と比較していないので相対的にはよくわからないですが、おそらくめちゃくちゃ良かった。特に、センター試験と並行していたにもかかわらずの秋学期GPA:3.68は、学科ベスト3ぐらいに入ってる気がします。知らんけど。

とりあえず、仮面させて頂いた早稲田に出来る限りの誠意を示すことが出来たと思います。

 

3/9 合格発表前日

一足先にKくんの合格の報を聞いており、残すは自分だけという状況だった。この残り数日は本当にしんどかった。

実は、総合図書館の工事のためここ数年間本郷での掲示板発表がなかったのだが、この2017年から復活した。昨年自室で合格発表を見て不合格だったトラウマから、現地で番号を見たいなと思った。だが、もし不合格で、テレビにでも映って早稲田の同クラに見られでもしたらまずいので、もし受かっていたらKくんと一緒に掲示板を見に行こうという約束をした。

 

3/10 合格発表

昨年、自室の机に座って確認をしたら不合格だったので、今年は布団に正座をして発表を待った。LINEでKくんを始め高校の友人たちが構ってくれていて、自己満足で仮面してる自分にここまで気にかけてくれていることがほんとにありがたいなと思った。

この年は12時きっかりにサイトが更新され、心臓の鼓動を聞きながら番号一覧に飛ぶと、割とあっさりと自分の番号を見つけた。ただ、本当に番号があるのか不安になり、親や友人に何度も確認してもらった。ガッツポーズしたり、涙が溢れてきたり、ということはなかった。ホッとしたというのが一番大きかったかもしれない。

入学金を払う段階で、本当に早稲田辞めて大丈夫か?と最後の決断を迫られたが、流石に、ということで、銀行に向かった。

 

Kくんと15時半に約束し、本郷キャンパスへ向かう。本郷三丁目駅から地上に出たところでKくんと落ち合った。言葉を交わす前に、自然と固い握手をしていた。

合格発表から4時間が経ち、"お祭り"が終わって閑散としつつある本郷キャンパス掲示板上の自分の受験番号をこれでもかと目に焼き付けてから、安田講堂の前でKくんに写真を撮ってもらった。

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2017.3.10 16:04 安田講堂前にて

成績開示 

合格者の成績開示は、入学式も終わった4月中旬頃に送られてくる。開示は以下の画像の通り。

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二浪 成績開示

ついでだが、合格発表前に書いていた自己採点は以下の通り。

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自己採点(2017.3.9記入)

物理は寸分の狂いもなく完璧、各教科多少のブレはあるものの、合計点も的中と、自分でも引くほどの驚異的な採点精度を見せつけてしまった。まあ無駄な能力ではありますが、客観的に自分の能力と東大の問題を分析し、擦り合わせできていた証拠なのかなと思います。

 

概観としては、国・数・理についてはほぼ一浪時の学力を維持できたと言え、点数としてはスランプ等で実力を出し切れなかった一浪時よりもむしろ少しだが上げることが出来た。その上で、ドイツ語の嵩上げがあり、理一の最低点まで駆け上がることが出来た。

難易度・形式が大幅に変わったとは言え、自分が357点も取ることが出来た、理1最低点347点の年に合格できたというのは、現役の頃はろくに300点も取れなかったことを考えると、半ば不思議な気持ちというか、ほんとに自分頑張ったなーと思います(語彙力)。

 

ドイツ語差し替えの成果

英語単独だった現役:62、一浪:59から、ドイツ語差し替えの二浪は78と、ドイツ語で約15~20点の上乗せをすることができたという結果になりました。

最低点との差が約10点だったので、(ドイツ語に割いた膨大な勉強時間で他科目の点数が上がっていたかもしれないので単純には比較できませんが、)ドイツ語差し替えがなければ不合格だった可能性が高い、まさしくドイツ語のおかげで合格できた、と言えると思います。

ただ他の経験者の方のブログ等だと、90点以上を狙えるという風潮があり、それに比べると70点台というのは少し期待外れという見方もあるかもしれません。