【早稲田⇒東大】仮面浪人体験記

一浪東大0.6点差落ちが、早稲田理工で仮面浪人し、ドイツ語を使って東大理一に受かったお話

Episode After: 二浪&仮面浪人後の愉快な東大前期課程@駒場

大変お久しぶりです。

しばらく放置している間に、合計アクセスが10000を突破していました。こんな自分語りな内容で受験生の方々の役に立っているのかは疑問ですが、せっかく書いた文章を想像以上にたくさんの方に見ていただけているのは嬉しい限りです。ありがとうございます。

さて、書きかけだった記事がそのままになっていたので、7年前とそこそこ古い情報にはなってしまいますが、これを機に投稿します。

 

二浪&仮面浪人後の愉快な東大前期課程@駒場

① 二浪+仮面で東大に馴染めるのか

東大入学時から時系列で振り返っていきます。

 

3/26 教科書販売

初めて(?)駒場に行くイベント。

情報とスポ身の教科書はほぼ使わないと一年先に東大に受かったM君から聞いていたので(実際数回しか大学に持っていかなかった記憶)、買わずにお古をM君からいただいた。

あと早稲田で使っていた学食パスを東大でも使えるか聞いてみたところ、不可とのことでもう一度手続きしなおす必要がありました。

この日に改めて「2歳年下の」同級生を見たわけですが、やっぱり少し周りが若く見えてしまって、これからやっていけるのかな…と不安になったりした。

 

3/29 諸手続き

書類提出→上クラとの顔合わせ→テント列と盛り沢山の一大イベント、諸手続き。

まずは900番講堂で待機。圧倒的な男子率の高さに面食らう。(早稲田の学科では女子率が20%を超えていた)

1時間ほど待機した後、1号館に案内され書類提出。仮面特有の書類としては退学証明書の提出を求められますが、前述の通り早稲田で発行できるのは4/1以降だったので、その旨を話し、後日アドミニ棟の窓口に提出しました。

 

そしていよいよ上クラとの対面。

理一ドイツ語というとなにかと話題になるのが、女子の少なさ。この年は例年よりもさらに女子が少ない年で、ドイツ語8クラスで女子は9人でした。

その中で、ウチのクラスはなんと2人“も”女子がいました。8クラスで2,2,2,3,0,0,0,0と、女子が1人にならないように配慮してたっぽいです。

その場で簡単なプロフィールを書いて、新入生の名簿を作ってくれます。

ただ、自分は2浪&仮面をいつカミングアウトするか探っていたのですが、なんとその名簿に誕生日が、ご丁寧に誕生年から書かれていて絶望しました()。

 

その後は、前に書いたように英語のクラス分けテストを受け、逆評定を購入して帰宅。

 

3/30 健康診断・プレオリ

プレオリで初めて同クラと話す。早稲田と比べると、少しおっとりした印象を受けた。

 

3/31 学部オリエンテーション・サーオリ

サーオリを回っていると、高校の同級生数人と遭遇。

 

4/1-2 オリ合宿

いよいよ緊張のオリ合宿。

富士急に行ったのだが、その日はまさかの大雪。ほとんどのアトラクションが運休と散々だったが、まあある意味思い出には残った。

夜に宿にて自己紹介タイム。年齢がバレているのでどうするか迷ったが、特に仮面二浪には触れずに無難にやり過ごす。その後、トランプをしたり仲良くなった人から順に、素性をやんわりと伝えていった。一応慎重にはなったが、雰囲気としてはいきなりカミングアウトしても大丈夫そうな感じではあった。

 

そして授業が始まっていき、そこからは仮面二浪に負い目を感じることはほとんどなく、クラスでの五月祭出店やクラス旅行といった行事を含め、駒場生活を大いに満喫することができた。むしろ、ちょうど同時期に世間では「さんまの東大方程式」や「東大王」が流行っていたり、「東京大学多浪交流会」の活動が盛んであったり等したことで、「二浪」「仮面」のコンテンツ力が高まっていて、1つのキャラのようで話のネタにすることができる雰囲気だったと思う。

 

② ドイツ語

以前書いた通り、英語大問4・5を他外国語で差し替えた場合、初修外国語(第2外国語)としてその外国語をそのまま選択することが可能だったので、わざわざ変える理由もないということでドイツ語を初修外国語として選択しました。(出願時に英語以外を選択した場合(いわゆる「全独」等)は、「初修」として選択不可)

前期教養課程では第2外国語によってクラス分けされ、クラス全員で同じ語学の講義を受けます。

そんな中で、私は入試の外国語をドイツ語で差し替えて入学してきたにも関わらず「初修」のドイツ語を選択していたわけでして、それでいてコソコソと授業を楽にこなしながら良い成績もかっさらう(優3割規定)というのは、クラスメイトからすれば面白くないだろうなと思ったので、逆に振り切ってドイツ語をガチりにガチりました(いわゆる「ガリ勉」タイプでも全く浮かないのが東大の良いところ)。当然進振りで有利になるので自分のためにもなりますしね。

 

具体的には、

  • シケ対でドイツ語を希望し、無事就任
  • 初っ端のS1ターム末の中間試験用にシケプリ作成を必要以上に(?)頑張る
  • 6月にドイツ語検定3級合格、12月にドイツ語検定2級合格
  • Aセメスター末試験用に模擬試験を作成
  • Aセメのドイツ語一列でなにを思ったか、なんとしても「100優上」を取ると猛勉強し、達成

結果的に、クラスの中では「ドイツ語ガチ勢(?)」キャラがまあまあ浸透していたと思いますし、成績面でもドイツ語の講義で12単位分の「優上」を稼ぐことができ、進振りでも大いに役立ちました。

※詳細は省くが、必修以外の第2外国語の科目(総合科目L系列)は、進振りの際に一般的に用いる「基本平均点」にはほとんど効いてこないが、「工学部指定平均点」には重率1.0で加算できるため大いに効果がある。

 

進振り

皆さんご存じと思いますが、前期教養課程では、2年Sセメスターまでの成績に基づいて3年生以降の進学先を決定する、いわゆる「進振り」なる制度があります。仮面浪人をするか迷っている頃から、二浪&入試ではドイツ語差し替えでギリギリ合格の人間が、東大で人並みの成績を取ることができるのか、非常に不安でした。

安泰だったはずの早稲田理工から東大にわざわざやってきたにも関わらず、単位が足りず降年したり、早稲田理工時代と同内容の学科に進めないほど低い点数を取ってしまったら、それは実質的に仮面浪人失敗に等しいので、なんとしても早稲田理工時代と同内容の学科(平均+αくらい)は死守すべく前期教養課程に臨みました。

 

実際に2つの大学に通った人間の肌感覚として、早稲田理工と比べるとやはり東大の方が母集団のレベルは高かったです。早稲田ではどちらかと言うと学業面では「頼られる」側だったと思いますが、東大では特に理系科目でクラスメイトに対して「こいつらすげーなぁ...」と思う機会が多かったです。

しかも進振りの存在でみんな好成績を取ろうと勉強するので、今から振り返ってもやはりまあ試験期間は大変だったと思います。

 

また早稲田理工と東大で同一内容の講義(ドイツ語、線形代数微積、力学など)もありましたが、講師によるところも多いものの、やはり東大の方が範囲も広く難易度も高い傾向にありました。

例えばドイツ語の文法については、早稲田では1年で全文法のおおよそ2/3くらいを消化しましたが(接続法Ⅱ式等は範囲外)、東大では1年で全文法範囲を終えた上、+αで長文も扱ったりしていました。

また微積については、早稲田ではおそらく講師が優しかったのだと思いますが講義が非常に簡単で、高校数学に毛が生えた程度の難易度で、ε-δ論法といった内容も試験では出題されませんでした。結果、失礼ながら微積の授業はたまにしか行っていなかったのですが、期末試験前に少し勉強しただけで一番上の成績を取ることができました。

一方で東大の微積の講義は、これも講師によるところが大きかったと思いますが、非常に難易度が高かったです。εとδがたくさんの定理・証明がひたすら高速で板書されていき、アワワワワって感じでした。

 

そんなこんなでなんとか講義に食らいついていき、期末試験へ。

ただ、早稲田を含む他大学と違い、東大には「シケ対」というシステムがあったことがとても大きかった気がします。

早稲田理工では、まず試験の過去問を手に入れるところから既に情報戦で、知らないところで過去問用のLINEグループが作られていたり、嫌な言い方ですが「成績のための」人脈作りが必要でした。

一方、東大での私のクラスはありがたいことにシケ対が良く機能していたこともあり、講義の板書、過去問、過去問の解答、場合によっては参考文献が一式揃っていて、時間さえかけて勉強すればなんとかなる環境が整っていました。

 

試験期間はとにかく寝不足だった記憶が残っており、一度完徹で試験に臨んだりしましたが、成績としては、必修の代表的な科目を挙げると

  • 数理科学基礎:89優
  • 微分積分学:82優
  • 線形代数学:85優
  • 力学A:77良
  • 電磁気学A:79良
  • 熱力学:59可(危なかった。なんか周りに熱力学が不可ってる人が多かった気がするので気を付けてください。)

といった感じで、シケ対のおかげもあり、一単位も落とすことなく、平均以上の成績を取ることが出来ました。

 

それに上記で述べたドイツ語の成績を加えて、最終的な平均点としては、

  • 基本平均点:82.33 (全体の平均が75くらい?)
  • 工学部指定平均点:7.29

ということで、入試成績としては最底辺の人間でもそれなりにちゃんと勉強すれば、基本平均点90点以上が必要な医進といった最上位には遠く及ばないものの、平均以上の点数で、一部の人気学科を除けば大体の学科を自由に選べる成績を収めることが出来ました。

進学先については、進振り制度を活かして広い範囲で悩みに悩みました。一時は、理科一類ながら文学部も本気で視野に入れたりしましたが、結局は早稲田理工時とほぼ同内容の学科を第一志望とし、第一段階で無事に進学が決定しました。