【早稲田⇒東大】仮面浪人体験記

一浪東大0.6点差落ちが、早稲田理工で仮面浪人し、ドイツ語を使って東大理一に受かったお話

Episode 8: 仮面浪人の山場~大学の期末試験とセンター試験の両立~

いよいよ仮面浪人生活の中でもメインイベントと言える、大学の秋学期末の試験・課題とセンター試験の両立生活についてです。

ここが一番知りたいという人も多いと思うので、時系列に沿って詳しめに書いていきたいと思います。

12月~年末年始

12/4 大学でTOEIC受験

2年生の英語の授業のクラス分けを兼ねたTOEIC。センター前の貴重な休日が潰れる上、サボっても大丈夫みたいな雰囲気だったが、一応ちゃんと受ける。

 

12/1〇 実験が無事全回終了

もし1回でも欠席してたらセンター数日前に補充実験だったので、一安心。

 

12/18 駿台 センタープレテスト 

ここで今年度初のセンター模試。古典・地理は多少復習していたが、それ以外はほぼ手つかずのまま受験。

結果は765/900

崩れる可能性が低いと思っていた物理と英語でケアレスミスを連発してややショックを受ける。ただ、それがなければ大体800くらいと、全体的にはブランクを考慮しても悪くない結果だった。

英数理の合計が9割を割ったら東進の模試も受けようと考えていて、結果は543/600。一応及第点ではあったが、やっぱり試験慣れが必要かなと思い、翌日東進に申し込みに行った。

 

12/21 大学年内最終授業

授業に行っていなかった微積を除き、体調不良で数日欠席した以外はほぼ100%の出席率で、無事に年内の講義を終えた。

12/23 東進 センター試験本番レベル模試

749/900と撃沈。

ⅠA:80 ⅡB:82 と、理系を辞めたくなるレベルの大崩壊。

ただ、東進模試は難易度がバラつくことが多く、そしてさすがに疲れが溜まっているのを感じていたため、仕方ないかなとあっさり割り切れた。

 

12/24 ~ 1/5 年末年始休暇 センター詰め込み期間

昨年に続き、センター国語の演習を繰り返す。

これまでの積み重ねの成果か、評論・漢文は40を割らないようになり、かなり安定してきた。しかし、必ず時間が足りなくなるので、後は如何に上手く小説・古文で点をかっさらえるかの勝負になる。

それ以外の科目は、3年間の積み上げのおかげか、割と安定していた。

この時期も2浪仲間のKくんとのLINEは続き、地理や化学の問題を出し合ったりしていた。本当に助かる。

センター直前期

1/6 大学 新年初授業

1つ思い出深いエピソードがあって、講義室で授業前に

同クラA「(塾講バイトでセンター対策の教科書読んでるBに)センター英語?お前仮面すんの?」

同クラB「ちげーよ塾講の予習だよ!」

周り「ハハハハハ」

僕「ハハハハハ(・・・)」

なんて会話があったり。

 

1/9 高校の成人式

二浪すると、成人式がセンター直前期になる問題が発生する。

インフルが怖いのもあり、当然のようにブッチしてしまった。

 

ここからセンターまで1週間を切り、いよいよスケジュール的に忙しさのピークを迎える。

 

1/10 徹夜

翌日の英語スピーキングの授業でプレゼンがあり、徹夜を余儀なくされる。前述の通り、担当教員が理不尽でしかなく、そもそも何を発表すればいいのかわからん状態で、前日に仕上げざるを得なくなった。許せない()。

 

1/11 徹夜明けでガッツリ授業

しかも、こればっかりはしょうがないのだが、インフルに罹り熱が下がって1日の人が来ていた。当然「3日後センターなんやけど…」と言うこともできず、出来る限り気にしない素振りを心掛け、その人から離れマスクをして過ごした。帰り道の電車で、念のためセンター追試について検索した。

 

1/12 大学休み

桃パックを解く予定だったが、徹夜の影響でさすがに疲れており、地理・国語・英語だけ解くに留まる。

 

1/13 センター前日+大学でドイツ語期末試験

なんと、センター試験前日に大学でドイツ語の期末テスト。大学に向かう電車で、初めてドイツ語のテキストを開く。ただ、今までのドイツ語の積み上げがあり、試験はあっさりと高得点を取ることができた。

センター前日ということで、講義室で同クラと「もうセンターから1年経つのか懐かしいね~」トークをする。さらに、「センター1日目の夜に自己採点した?」というトークが始まり、「俺は(明日)自己採点するタイプかな~」などと語った。ごめんなさい。

センター前日というスクランブル状態とは対照的に、至って“いつも通り”の大学の講義を終え帰宅。鞄から大学用のセットを取り出し、代わりに受験票を大事にしまった。また、シャーペンやボールペンばかりが入った筆箱の中身を、HBの鉛筆・消しゴムに入れ替えた。

直前期にもかかわらずバタバタしていたからか、ものすごく緊張するということはなく、勉強不足による焦りの方が大きかった。

センター試験 本番

1/14 1日目

人生3度目のセンター試験。どちらも個人で出願した一浪と二浪だが、会場は変わっており、今年の方が家から近くて楽だった。

地理は無難に終了。

そして国語。今年は昨年の古文の反省を生かし、漢文→評論→残り時間で古文・小説を半分ずつという作戦に変更。評論が難しく時間がかかり、小説が小問2つ解けずに終了。可もなく不可もなくといった直後の感想だった。

英語も無難に終え、リスニングは東大しか受けない自分には関係ないので上の空で受けて、1日目終了。

 

1日目の夜に事故採点するか否かは「きのこ・たけのこ戦争」並に賛否が分かれる問題だろうが、自分は「失敗を知った絶望」よりも「失敗したかもしれないという不安」の方がきついと思っているので、必ず事故祭をする。ちなみに2017年時点では、解答が最速で出るのは東進で、21時前後です。

 

結果は

地理 82 国語 151 (28, 23, 50, 50) 英語182

 

結局3年連続で現代文爆死という、もはや日本人として有るまじき結果となったが、古文・漢文がどちらも満点という半ば奇跡が起こった。3年間しがみついて過去問を解き続けたご褒美だったのかもしれない。

英語に関しては、文法でボロボロ失点した。仮面でまともに文法を勉強しなかったのでまあしょうがないと諦めた。

 

1/15 2日目

1日目で85失点だったので、なんとしても2日目を15失点以内に抑えて800にはのせようと、勢いを持ってスタート。

ⅠAは無難に終了。

ところがⅡB、詰まって5分ロス×2をしでかしたりと大失敗。LINEで「うわあああああああああああああ」とか謎の奇声を発する。

理科は3年間の知識の積み上げによって安定しており、本番も無難に終了。

 

結果は

ⅠA 100 ⅡB 93 物理 100 化学 96

で、トータル: 804/900 と、3回目にしてギリギリ800を超え、なんとか東大受験生としての面目?を保った。

爆死したと思っていたⅡBだが、最後勘で埋めたところが合っていたり、間違っていた箇所が切り離されていて1失点のみで済んだりと、点数上爆死を回避していた。古典満点もあったように、絶望的に運のなかった1浪目とは違い、仮面では所々ツキがあった。

 

なんとか無事にセンターを終えたが、仮面生はホッと一息する間もなく、すぐに「大学生」にジョブチェンジする必要がある。翌日までのレポートを書いてから就寝。

 

センター直後

1/16 センター翌日

前日に人生が懸かった試験を受けていたパラレルワールドのことなんてお構いなしに、当然ながら大学は普通に授業。正直体力的にも精神的にもかなり厳しいものがあったが、ここで休んだりすると仮面を疑われると思い、意地で登校。

授業終了後、Kくん含め高校の友人とセンター反省会@サイゼリア

 

1/17 

家に強盗が入ってきて、〇されそうになり家から逃げようとする、という恐ろしい夢を見る。メンタル限界。

 

1/18 

昼にバンザイと選太君が稼働。大学で見るのはさすがに怖かったので、帰りの電車で確認。足切りは大丈夫そうだが、3年目になっても目一杯のバンザイは見ることが出来なかった。

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当時のバンザイのスクショ



夜、勉強部屋の整理。3年間使ったセンター対策本たちに、「今までありがとう。でも、もう二度と会いたくないよ。」と語りかけつつ、押し入れにしまった。そして、本棚を二次対策仕様に切り替えた。

 

1/21, 22 

センター試験後初の休日。だが、大学の課題等に追われ、とても受験勉強を出来る状態ではなかった。

 

1/23  

K君と一緒に高校に調査書を貰いに行く

 

 

1/24 ~ 2/3 大学試験期間

出来れば大学試験対策と受験勉強を並行するのが理想だったが、結局大学だけで精一杯になり、受験勉強は完全にストップしてしまった。数か月後には無価値になるかもしれない、むしろ積極的に無価値にしようとしている単位のために一生懸命頑張るのは、冷静に考えると合理的ではないが、半ば意固地になって真面目に試験勉強をした。そうすることで、仮面をさせて頂いている早稲田へ最大限の誠意を払いたかったのかもしれない。

 

1/30 東大出願

ずっと理1しかないと思っていたが、出願直前になって理2と迷い始める。理1の最低点>自分の点数>理2の最低点 になったらどれくらい後悔するかな、と思いつつ、やっぱり進振り的に、理1 >早稲田2年>理2 だと思い直し、決意して理1に出願。

 

2/1 

二次試験3週間前にサークルへ。なんで忙しいときに行こうとしたのかよく覚えてない。

 

2/3 期末試験最終日

もしかしたらまともに西早稲田キャンパスに来るのはこれが最後になるかもしれないと、駅に繋がるエスカレータの前で、振り返ってキャンパスを見渡し感慨に浸りながら、周囲にばれないように別れの挨拶をした。